ギリシャ神話が語源の言葉

はかない

花と小鳥を手に空に浮かぶ「昼」。ブグローの絵。
花と小鳥を手に空に浮かぶ「昼」。ブグローの絵。ウィリアム・アドルフ・ブグロー『昼』1884年・Public domain

英語 ephemeral は名詞 ephemera に -al を付けた語で、ギリシャ語 ephēmeros「毎日の、その日だけの」から来ている。epi「〜の上に」と hēmera「日」を組み合わせた語で、hēmera は、ヘシオドス『神統記』で夜から生まれる昼の女神ヘメラの名と同じ。英語では1560年代に、もとは病気や寿命について「一日しか続かない」の意味で使われ、1630年代から「つかの間の」という広い意味になった。

近現代オンライン語源辞典古拙期神統記

元になった神話

ヘメラ昼を神格化した原初の女神。ヘシオドスでは母である夜ニュクスと一つの館を分け合い、一方が外に出るともう一方が中に入って、二人が同時に家にいることはない。英語の ephemeral(はかない)は、ギリシャ語で「その日かぎり」を意味する語から来ている。