ギリシャ神話が語源の言葉

カタクリズム

水かさを増す洪水のなか、人も獣も高い所へ逃れようとする。
水かさを増す洪水のなか、人も獣も高い所へ逃れようとする。『デウカリオンの洪水』1589年・CC0

英語 cataclysm(大変動、大災害)は、ギリシャ語 kataklysmos(洪水、氾濫。kata「下へ」+ klyzein「洗う」)から来た語で、1630年代に英語に入ったときは「大洪水」、とくにノアの洪水を指した。ヒュギヌス(153)はデウカリオンとピュラの話を「我々が diluvium(洪水)と呼ぶ cataclysmus が起きたとき」と書き起こしており、ラテン語の神話便覧でもこのギリシャ語がデウカリオンの洪水に使われている。

近現代オンライン語源辞典ローマ期神話集(ファブラエ)

元になった神話

デウカリオンの洪水ゼウスが人間の種族を滅ぼすために起こした大洪水。プロメテウスの子デウカリオンと妻ピュラが箱舟で生き延び、水が引いたあと背後に投げた石から新しい人間が生まれた。二人の子ヘレンが、ギリシャ人(ヘレネス)の名の祖とされる。