アテネ

ギリシャの首都アテネは、古くはアテナイと呼ばれた。いくつもの地区から成る町だったので、複数形の名になっている。語源辞典によれば、この名は昔から女神アテナにちなむと説明されてきたが、実際には、ギリシャ語より前の言葉の、今は失われた名がもとになっているらしい。女神の名アテナも、ギリシャ語より前の言葉だとみられている。神話の側は、町の名を女神の勝利の話として語る。アポロドーロスによれば、この地をめぐって海の神ポセイドンとアテナが争った。ポセイドンは三叉の矛でアクロポリスを打って海水の泉を湧かせ、アテナはオリーブの木を植えた。神々の裁きで土地はアテナのものと決まり、女神は町に自分の名を付けた。怒ったポセイドンは、近くの平野を海の水で沈めたという。
近現代オンライン語源辞典ローマ期ビブリオテーケー(ギリシア神話)