ギリシャ神話が語源の言葉

アテネ

古代のアクロポリスを思い描いた、19世紀の画家の絵。丘の上に神殿が並ぶ。
古代のアクロポリスを思い描いた、19世紀の画家の絵。丘の上に神殿が並ぶ。レオ・フォン・クレンツェ『アテネのアクロポリス』1846年・Public domain

ギリシャの首都アテネは、古くはアテナイと呼ばれた。いくつもの地区から成る町だったので、複数形の名になっている。語源辞典によれば、この名は昔から女神アテナにちなむと説明されてきたが、実際には、ギリシャ語より前の言葉の、今は失われた名がもとになっているらしい。女神の名アテナも、ギリシャ語より前の言葉だとみられている。神話の側は、町の名を女神の勝利の話として語る。アポロドーロスによれば、この地をめぐって海の神ポセイドンとアテナが争った。ポセイドンは三叉の矛でアクロポリスを打って海水の泉を湧かせ、アテナはオリーブの木を植えた。神々の裁きで土地はアテナのものと決まり、女神は町に自分の名を付けた。怒ったポセイドンは、近くの平野を海の水で沈めたという。

近現代オンライン語源辞典ローマ期ビブリオテーケー(ギリシア神話)

元になった神話

アテナイアテナの都。神話では、ポセイドンが泉を湧かせ、アテナがオリーブを植えて守護神の座を争い、アテナが勝った。蛇の体をもつケクロプス、大地から生まれたエリクトニオスとエレクテウスなど、土地から生まれた王たちの系譜をもつ。テセウスの父アイゲウスの都でもある。