出典 · ヘレニズム期
サルマキス碑文(「ハリカルナッソスの誇り」)
前2世紀後半 · Salmakis inscription ('Pride of Halicarnassus'), SEG 48.1330
1995年にボドルム(古代ハリカルナッソス)のカプラン・カレシで見つかった、エレゲイア調60行の詩の碑文。町の誇りを歌い、泉のニンフ、サルマキスがヘルマプロディトスを育てたと述べる(15-20行)。
この出典が語っていること
ヘルマプロディトス
- オウィディウスより100年以上前、泉のあるハリカルナッソス(今のボドルム)では、まったく違う姿で語られていた。前2世紀後半の町の誇りを歌う碑文では、ニンフのサルマキスが幼いヘルマプロディトスを育て、彼が結婚という制度を発明し、夫婦を法で結んだ最初の者とされる。泉の水は野蛮な人の心を和らげる、とも言う。両性具有にも、泉が男を弱くすることにも触れていない。 (SEG 48.1330、15-20行)
- 関係: foster_child → salmacis (SEG 48.1330 の15-20行 ニンフのサルマキスが「やさしい腕に」彼を受け取り育てた)
サルマキス
- ハリカルナッソスの人々自身の語りは違う。前2世紀後半の碑文では、町がサルマキスの流れのそばの丘に住みつき、ニンフのサルマキスがヘルマプロディトスを育て、その泉が洞の聖なる水で野蛮な人の心を和らげた、と誇らしげに歌う。男を柔弱にするという悪評とは正反対の、文明化の泉として扱われている。 (SEG 48.1330、15-20行)
- 関係: foster_parent → hermaphroditus (SEG 48.1330 の15-20行)