ギリシャ神話が語源の言葉

トロイオンス

出陣する王子ヘクトルが、妻と幼い息子に別れを告げる。
出陣する王子ヘクトルが、妻と幼い息子に別れを告げる。ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバイン『ヘクトルとアンドロマケの別れ』1812年・Public domain

金の値段でよく見る単位トロイオンス。「トロイ」と聞くとトロイの木馬のトロイアを思い浮かべるが、関係はない。語源辞典によれば、このトロイはフランスの町トロワ(Troyes)のことで、中世にこの町で開かれた大きな市で使われた重さの決まりが「トロワの重さ」と呼ばれた。中世の大きな町はそれぞれ自前の重さの基準を持っていて、その一部が他の土地の商人にも広く使われるようになったという。英語では14世紀後半から宝石や貴金属を量る単位として使われ、1トロイポンドは12トロイオンスに分けられる。トロワの町の名も、古代にそこに住んだ人々の部族名から来ていて、トロイアとはつながらない。

近現代オンライン語源辞典

名前が似ている神話

トロイア小アジア北西部にあった城市。ポセイドンとアポロンが築いたとされる城壁に守られ、プリアモスが治めていた。ヘレネを巡る十年の攻囲の末に木馬の計略で陥落する。19世紀以降、現在のトルコのヒサルルクの丘の遺跡と同一視されている。