ギリシャ神話が語源の言葉

パイソン

ニシキヘビ

弓を持つアポロンと、大蛇ピュトン。J・M・W・ターナーの作。
弓を持つアポロンと、大蛇ピュトン。J・M・W・ターナーの作。J・M・W・ターナー『アポロンとピュトン』1811年・Public domain

大きなヘビを指す英語の python(パイソン)は、デルポイの近くでアポロンに退治された伝説の大蛇ピュトンの名から来ている。英語では1580年代にまずこの伝説の蛇の名として現れ、やがて「とても大きな蛇」一般をゆるく指すようになり、1836年からは熱帯にすむ毒のない大蛇(ニシキヘビの仲間)を指す動物学の名前にもなった。名前はデルポイの古い呼び名ピュトーと関係があるらしい。一方、プログラミング言語の Python は蛇とも神話とも関係がない。公式のよくある質問によれば、作者が実装を始めたころ、1970年代のBBCのコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」の台本を読んでいて、短くて少し謎めいた名前として選んだという。

近現代オンライン語源辞典近現代Python よくある質問(一般)「なぜ Python という名前なのか」

元になった神話

ピュトンデルポイの泉のそばに棲み、アポロンの矢に倒された大蛇。古い『アポロン讃歌』では名のない雌の竜で、骸が腐ったことからデルポイの古名ピュトが生まれたとされる。ピュトンの名とともに、洪水後に大地が産んだ怪物、身ごもったレトを追った仇として語られ、英語で大型のヘビを指すパイソンの語源になった。