フェニックス

英語の phoenix(フェニックス)は、古英語の時代から見える古い言葉で、ラテン語・ギリシャ語の phoinix にさかのぼる。9世紀ごろの古英語の詩にも、美しい羽の鳥「フェニックス」が登場する。何百年も生きたあと香料の薪に自ら火をつけて焼け、灰の中から若返ってよみがえる鳥、という姿から、1590年代には「滅んだものの灰の中からよみがえるもの」のたとえになった。アメリカ・アリゾナ州の都市フェニックスも、1867年に古い先住民の集落の跡に築かれたことからこの名が付いたという。夜空のほうおう座(英語名 Phoenix)は、南半球の探検が始まった1610年代に、フランドルの地図製作者が付け加えた星座である。なお、似た音の「フェニキア」とは関係がないらしい。
近現代オンライン語源辞典