ギリシャ神話が語源の言葉

ニオブ

アポロンとディアナ(アルテミス)が、ニオベの子どもたちを矢で襲う場面。ジャック=ルイ・ダヴィッドの作。
アポロンとディアナ(アルテミス)が、ニオベの子どもたちを矢で襲う場面。ジャック=ルイ・ダヴィッドの作。ジャック=ルイ・ダヴィッド『ニオベの子らを襲うアポロンとディアナ』1772年・Public domain

元素ニオブ(記号 Nb)は、テーバイの王妃ニオベの名から来ている。子の多さを自慢したために子どもたちをアポロンとアルテミスに殺され、嘆きながら石に変わった女性である。1844年にドイツの学者ハインリヒ・ローゼが、元素タンタルの採れる鉱石の中から見つけ、翌1845年に名付けた。選んだ理由は、ニオベがタンタロスの娘だったから。先に見つかっていたタンタル(タンタロスにちなむ名)と同じ鉱石から出てくる元素なので、神話の父と娘の関係を元素の名前に写したことになる。

近現代オンライン語源辞典

元になった神話

ニオベタンタロスの娘で、テーバイ王アンピオンの妻。子だくさんを誇り、子が二人しかいない女神レトより自分が上だと言ったため、レトの子アポロンとアルテミスに子どもを皆殺しにされた。悲しみのあまり石になり、リュディアのシピュロス山で今も涙を流しているとされる。