ギリシャ神話が語源の言葉

ネメシス

剣を手に、罪を犯した者を追う女神ネメシス。レーテルの絵。
剣を手に、罪を犯した者を追う女神ネメシス。レーテルの絵。アルフレート・レーテル『ネメシス』1837年・Public domain

英語 nemesis は1570年代に女神の名として入り、1590年代から小文字で「因果応報・天罰」の意味で使われるようになった。「どうしても勝てない相手・宿敵」の意味は1930年ごろから。元のギリシャ語 nemesis は「正当な憤り」で、文字どおりには「(当然の分の)配分」を意味し、動詞 nemein「割り当てる」と関係がある。

近現代オンライン語源辞典

元になった神話

ネメシス行き過ぎた幸運や傲慢に報いを与える女神。ヘシオドスでは夜(ニュクス)の娘として「死すべき人間を苦しめるため」に生まれる。叙事詩『キュプリア』ではゼウスに追われて交わり、トロイア戦争の原因となるヘレネを産んだ母とされ、ヘレネの誕生にはレダ以前にもう一つの伝えがあったことを示す。