ギリシャ神話が語源の言葉

ネクター

杯を掲げる青春の女神ヘベ。神々の宴で、ネクタルを注いで回った。
杯を掲げる青春の女神ヘベ。神々の宴で、ネクタルを注いで回った。フランソワ・リュード『ヘベとユピテルの鷲』1852年ごろ原型、1860〜1880年ごろ鋳造・CC0 (Art Institute of Chicago)

不二家の果実飲料「ネクター」は、1964年(昭和39年)発売のロングセラーである。不二家は公式のよくある質問で、名前は古代ギリシャ神話のネクタル、つまり神々の生命の酒・不老不死の霊薬から来たと言われている、と答えている。英語の nectar も同じ語で、1550年代から英語に見え、はじめは神々の飲み物の名だった。「おいしい飲み物」の意味は1580年代、花の蜜の意味は1600年ごろから。表面がつるりとした桃の仲間ネクタリンも、「ネクターのような」という意味の言葉から名付けられている。ギリシャ語のもとの形は、「死」と「乗り越える」を組み合わせた古い詩の言葉かもしれない、と語源辞典は説明している。

近現代「ネクター」の名前の由来は何ですか?(不二家 よくあるご質問)近現代オンライン語源辞典

元になった神話

アンブロシアとネクタル神々の食べ物アンブロシアと飲み物ネクタル。ホメロスでは、神々はこれを口にしてパンもぶどう酒もとらないため血の代わりに霊液が流れ、不死であるとされる。飢えを止め、亡骸を腐らせず、肌を清め、人を不死にもする力があり、タンタロスはこれを盗んで罰を受けた。飲み物「ネクター」の名の由来でもある。