ギリシャ神話が語源の言葉

土星の衛星イアペトゥス

鎖で岩に縛られ、鷲に肝臓をついばまれるプロメテウス。
鎖で岩に縛られ、鷲に肝臓をついばまれるプロメテウス。ピーテル・パウル・ルーベンス、フランス・スナイデルス『縛られたプロメテウス』1611〜1612年ごろ・Public domain

土星の衛星イアペトゥスは、進む向きの側が石炭のように黒く、反対側は明るいという、二色に塗り分けられたような星である。1671年に天文学者カッシーニが見つけ、最初はルイ14世にちなむ「ルイの星」の一つとされていた。のちに土星の衛星をクロノスの兄弟姉妹の名で呼ぶことになり、ティタンの神イアペトスの名が付いた。アトラスとプロメテウスの父にあたる神で、土星にはこの二人の名を持つ小さな衛星もある。

近現代NASA公式サイト

元になった神話

イアペトスティタン神族の一柱で、アトラス・プロメテウス・エピメテウス・メノイティオスの父。本人の逸話はほとんど残っていないが、「イアペトスの子」はプロメテウスの定番の呼び名になっている。『イリアス』ではクロノスとともに大地の最下層に閉じ込められた存在として名が出る。