ギリシャ神話が語源の言葉

土星の衛星ヒペリオン

飢えた英雄の仲間たちが、太陽神の牛を屠る。連作版画「オデュッセウスの事績」の一枚(1632〜1633年)。
飢えた英雄の仲間たちが、太陽神の牛を屠る。連作版画「オデュッセウスの事績」の一枚(1632〜1633年)。『ヘリオスの牛』1632〜1633年・CC0

土星の衛星ヒペリオンは、スポンジや蜂の巣のような穴だらけの姿で知られる。軌道がゆがんでいるうえに、内側を回る大きな衛星タイタンの引力に揺さぶられて、予測できない向きに転がるように自転している。1848年に見つかり、名は太陽ヘリオス・月セレネ・曙エオスの父にあたるティタンの神ヒュペリオンから。土星の衛星をクロノスの兄弟姉妹の名で呼ぶという提案に沿っている。

近現代NASA公式サイト

元になった神話

ヒュペリオンティタン神族の一柱で、太陽ヘリオス・月セレネ・曙エオスの父。『神統記』には系譜以外の活躍がほとんどない。ホメロスでは「ヒュペリオン」が太陽神ヘリオス自身の呼び名としても使われ、父と子の名前が重なっている。