ギリシャ神話が語源の言葉

破瓜病

杯を掲げるヘベと、ゼウスの鷲。リュードのブロンズ像。
杯を掲げるヘベと、ゼウスの鷲。リュードのブロンズ像。フランソワ・リュード『ヘベとユピテルの鷲』1852年ごろ原型、1860〜1880年ごろ鋳造・CC0 (Art Institute of Chicago)

英語 hebephrenia(破瓜病、破瓜型統合失調症)は、1871年にドイツの精神科医が近代ラテン語で作った語で、英語では1886年から見られる。ギリシャ語 hēbē「青春、若さ」と phrēn「心」に、病名を作る -ia を付けたもの。hēbē は青春の女神ヘベの名と同じ語で、etymonline は「力、若さ」を表す印欧祖語の語根に結びつける。phrēn はもとは「横隔膜」も指し、胸が心の座と考えられていたことを示す。

近現代オンライン語源辞典

元になった神話

ヘベ青春の女神で、ゼウスとヘラの娘。ホメロスでは神々に神酒ネクタルを注ぐ給仕役を務め、死んで神になったヘラクレスの妻になる。英語の医学用語 hebephrenia(破瓜型統合失調症)は、女神と同じ「青春」の意味の語 hēbē から作られた。