ギリシャ神話が語源の言葉

ハーピー

オウギワシ

女の顔と鳥の体を持つハルピュイア。
女の顔と鳥の体を持つハルピュイア。ジョン・ヴィニコム『翼を広げたハルピュイア』1906年・Public domain

英語 harpy は14世紀後半から神話の翼ある怪物の意味で使われ、1400年頃には「ひどく強欲な人」の意味にも広がった。古フランス語、ラテン語を経てギリシャ語 Harpyia(複数形)にさかのぼり、文字どおりには「ひったくる者たち」で、「ひったくる」を意味する harpazein と関係するとみられる。中南米の森にすむ大型の猛禽オウギワシは、英名が Harpy Eagle、学名が Harpia harpyja(属名 Harpia はヴィエイヨ1816年、種はリンネ1758年)で、ドイツ語名は Harpyie。名前にこの怪物の名が入っている。

近現代オンライン語源辞典近現代GBIF 生物分類データ(GBIF Backbone Taxonomy)

元になった神話

ハルピュイア翼を持ち、食べ物をさらっていく女の怪物たち。ヘシオドスでは風のように速く飛ぶ美しい髪の女神で、のちに乙女の顔と鉤爪を持つ醜い鳥の姿になる。盲目の予言者ピネウスの食卓を荒らし、『アエネイス』ではストロパデス島でアイネイアスたちの宴を襲う。