ギリシャ神話が語源の言葉

ハリモグラ

上半身が女、下半身が蛇の尾のエキドナ。ボマルツォの怪物公園の石像。
上半身が女、下半身が蛇の尾のエキドナ。ボマルツォの怪物公園の石像。作者不詳『エキドナ(ボマルツォの怪物公園)』写真は2019年・Public domain

卵を産むオーストラリアの哺乳類ハリモグラを英語で echidna と呼ぶのは1810年からで、キュヴィエが名づけたと言われる。ギリシャ語 ekhidna「蛇、蝮」から来ている。etymonline は、哺乳類か両生類かと初期の博物学者を迷わせた混じり合った特徴から、上半身が女で下半身が蛇という神話の怪物エキドナにちなんだ見方をより有力とする一方、ラテン語 echinus・ギリシャ語 ekhinos(ウニ、ハリネズミ)と結びつける説にも触れ、蛇を意味する語がこの動物に使われた理由ははっきりしないとしている。

近現代オンライン語源辞典

元になった神話

エキドナ上半身は美しい乙女、下半身は巨大な蛇という女の怪物。テュポンとのあいだに、冥界の番犬ケルベロス、レルネのヒドラ、双頭の犬オルトス、キメラなどを産み、「怪物たちの母」と呼ばれる存在。母親が誰かは、ヘシオドスの本文そのものが二通りに読める。