ギリシャ神話が語源の言葉

楽しませる

アポロンを囲んで集うムーサたち。
アポロンを囲んで集うムーサたち。サミュエル・ウッドフォード『パルナッソス山のアポロンとムーサたち(ラファエロによる)』1804年・Public domain

amuse(楽しませる)や amusement(娯楽・アミューズメント)はムーサと関係がありそうに見えるが、実際には関係がない。古フランス語 amuser「気をそらす、だます」から来ていて、元になった muser は「ぼんやり見つめる、考えにふける」という意味の別の語である。英語での最初の意味は「欺く」で、今の「楽しませる」の意味は1630年代から。ギリシャ語 amousos は「ムーサのいない」つまり「無教養な」の意味で、これも別物。

近現代オンライン語源辞典

名前が似ている神話

ムーサ詩歌・音楽・学芸の女神たち。ヘシオドスではゼウスと記憶の女神ムネモシュネの九人の娘で、詩人に歌を授ける。叙事詩は「歌え、ムーサよ」という呼びかけで始まるのが決まりで、詩人は自分ではなく女神が語るという形をとる。英語の music(音楽)と museum(博物館)は、どちらもムーサの名から生まれた。

ムーサから来た言葉