ギリシャ神話が語源の言葉

アガベ

リュウゼツラン

ペンテウスが母と、その姉妹たちに引き裂かれる場面。アントニオ・テンペスタの作。
ペンテウスが母と、その姉妹たちに引き裂かれる場面。アントニオ・テンペスタの作。アントニオ・テンペスタ『ペンテウスの死(母と姉妹たちに引き裂かれるペンテウス)、オウィディウス『変身物語』の挿絵 第30図』1606年・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

植物の属名 Agave は、ギリシャ語 agauē「高貴な、名高い」から。英語での使用は1797年から。オンライン語源辞典は、agauē が神話の人名、すなわちペンテウスの母アガウエでもあったことを添えている。属名の命名者は GBIF の学名表記では L.(リンネ)。語源辞典は、植物学者がこの名を属名に採ったのは、堂々とした花茎のためかもしれない、とも書く。

近現代オンライン語源辞典近現代GBIF 生物分類データ(GBIF Backbone Taxonomy)

元になった神話

アガウエカドモスとハルモニアの娘で、ペンテウスの母。姉妹セメレがゼウスの子を宿したことを信じず中傷したため、甥にあたるディオニュソスに狂わされ、キタイロン山で息子ペンテウスを獣と思い込んで引き裂いた。正気に戻って真相を知る場面は、エウリピデス『バッコスの信女』の結末の山場となっている。