出典 · ヘレニズム期
植物誌
テオプラストス · 前4世紀末 · Enquiry into Plants (Historia Plantarum)
現存最古のギリシャ語植物学書。9.15.7 は「モーリュ」をアルカディアのペネオスとキュレネ山の実在の草とし、根は玉葱状、葉はスキラに似るとし、ホメロスの言うように掘り出しにくくはないと注記する。神話の草を実在の植物に当てる試みの最初期の例。
この出典が語っていること
モーリュ
- 古代から現代まで、実在の植物に当てはめる試みが繰り返されてきた。テオプラストスはすでにモーリュをアルカディアの実在の草とし、根は玉葱状、葉はスキラに似るとしたうえで、ホメロスの言うほど掘り出しにくくはないと注記する。現代ではマツユキソウ(Galanthus nivalis)とし、その成分ガランタミンがナス科植物の中毒を解くと論じた1983年の説がよく引かれる。原典は植物名を与えていないため、いずれも推定にとどまる。 (テオプラストス『植物誌』9.15.7。A. Plaitakis & R. C. Duvoisin, Clinical Neuropharmacology 6(1), 1983, pp.1-5。『オデュッセイア』10.302-306 は根が黒く花が乳白色とだけ言い、名は「神々がモーリュと呼ぶ」とする)