出典 · 近現代の翻案・映像化
ホメロスのモーリュをマツユキソウと同定する — ダチュラ中毒への生理学的解毒剤
A. プライタキス、R. C. デュヴォアザン · 1983年 · Homer's moly identified as Galanthus nivalis L.: physiologic antidote to stramonium poisoning
Clinical Neuropharmacology 6(1), 1983, pp.1-5。モーリュをマツユキソウ(Galanthus nivalis)とし、その成分ガランタミンが抗コリン作用をもつナス科植物の中毒を解くと論じた。モーリュ比定論のうち最もよく引かれる現代の説。
この出典が語っていること
モーリュ
- 古代から現代まで、実在の植物に当てはめる試みが繰り返されてきた。テオプラストスはすでにモーリュをアルカディアの実在の草とし、根は玉葱状、葉はスキラに似るとしたうえで、ホメロスの言うほど掘り出しにくくはないと注記する。現代ではマツユキソウ(Galanthus nivalis)とし、その成分ガランタミンがナス科植物の中毒を解くと論じた1983年の説がよく引かれる。原典は植物名を与えていないため、いずれも推定にとどまる。 (テオプラストス『植物誌』9.15.7。A. Plaitakis & R. C. Duvoisin, Clinical Neuropharmacology 6(1), 1983, pp.1-5。『オデュッセイア』10.302-306 は根が黒く花が乳白色とだけ言い、名は「神々がモーリュと呼ぶ」とする)